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シャーロック・ホームズ家の料理読本+単位換算表追記 [本と雑誌]


シャーロック・ホームズ家の料理読本 (朝日文庫)

シャーロック・ホームズ家の料理読本 (朝日文庫)

  • 作者: ファニー・クラドック
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2012/03/07
  • メディア: 文庫



先日の古書市で仕入れた文庫本を読んでいました。

シャーロック・ホームズを読んだ人ならおなじみなれど、あまりデティールについては描かれていない、ハドスン夫人の書いた料理メモ、という体で書かれた読み物です。

厳密なシャーロッキアンものというよりも、ハドスン夫人というキャラクターを際立たせる作風ですので、原作に忠実というわけではないですが、読み物として非常に面白く。

食事前に読み進めていると、無限におなかがすいてきます(笑

家政婦としての夫人の視点で描かれたホームズとワトスンというのも相当に新鮮なもので、読んでいてウウム、ありそうだと思う場面もしばしば。

レシピとしては当時のイギリスの料理本をもとに描かれているので、現代で再現するのは難しそうですが、読んだ感じではしっかりしていると思いました。

色々と想像が膨らむ良い本です。面白かった。

読み終えたので、料理が趣味な母にプレゼントしようと思います(笑

2019/8/1

ポンドとかジルとかの単位寒山表を作ってみたので載せておきますー
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マラコット深海 [本と雑誌]

今月のSFノルマはコナン・ドイル。

解説によると最晩年の作だそうで、このころ心霊関連に傾倒していたといわれるドイルらしい作となっています。

といっても、オカルトマンセーな話でなく、SFとして相当先見の明のある快作に仕上がっておりますね。先日読んだ「霧の国」より、こちらの方が僕としては好みです。

舞台は大西洋。

高名だが気難しい学者マラコット教授と、彼の助手の好青年サイアラス・ヘッドリー。そして荒っぽいがここぞという時に頼りになる度胸一発の製鋼所職工ビル・スキャンランが主人公。

それまで誰も想像だにしない深海探査に挑むべく、特別仕立ての船と装備を携えた一行が、驚くべき海底の世界と、かつて大西洋に沈んだ大文明の残り香と出会うお話です。

鋼鉄製の箱にしつらえられた部屋を船からつるし、深海を直接その目で見る深海調査というのは、まさに現代の深海探査船での調査の先取りにほかならず、そこから描かれる驚くべき深海の描写は実に生々しく、真に迫っております。

しかし意欲的な探査は向こう見ずな試みでもあり、船と部屋をつなぐ鋼鉄のロープは、奇怪な海底の蟹により切断され、哀れ一行は深海の底で捕らわれの身となってしまいます。

最早酸素が尽きる24時間後の死を待つばかりとなった彼らを救ったのは、なんと深海を生活の場とする古代から生き続けた人間たち、アトランティスの末裔だったのです。

驚くべき技術力で、大陸沈没という悲劇から生き延び、これまで生きながらえてきた彼らとの交流で、一行はさらに驚きの日々を送るのです。

やがて一行を契機とした未曽有の危機がこの海底の理想世界を襲うことになるのですが…

ここから先は呼んでいただくのが良いかと思います。


全体的に、深海を舞台とした未知との遭遇や、未開の世界の探検、次々に訪れるスリルとサスペンス。そしてそれらを痛快に切り抜けていく一行の姿とみょ見どころ、見どころ満載の1冊でした。

大変面白い読み物でした。おすすめ。


マラコット深海 (1962年) (創元推理文庫)

マラコット深海 (1962年) (創元推理文庫)

  • 作者: コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1962
  • メディア: 文庫



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六つの航跡(下) [本と雑誌]

今月のSFノルマは、先月に引き続きムア・ラファティ下巻ですね。

衝撃的なクローズドサークルで幕を開けた本作は、下巻に入り、徐々に物語の収束を向かえます。

クローンそれぞれの過去が明らかになり、そこに共通するある人物が浮かび上がってきます。

その人物と、自分たちを殺した犯人との関係は。事件の真相は・・・

ここに関しては読んでいただくと良いと思いますが、最後まで面白い本でした。

クローン陸子とともに、クローンと人類の歴史をひも解いていく流れは、一つの歴史叙事詩としての側面も持ちますね。

解説にもありますが、ラスト近く、全員が車座になって酒を酌み交わす場面は、我々の知るお弔いのような儀式的な場面です。

遥か宇宙のかなたを旅する移民船の中で、このようなオカルト的なことがもよされるのはミスマッチの面白さがありました。

良い読書でした。エンターテインメントとしては上質ですね。映画で見たい本だなあ。


六つの航跡〈下〉 (創元SF文庫)

六つの航跡〈下〉 (創元SF文庫)

  • 作者: ムア・ラファティ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/10/11
  • メディア: 文庫




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六つの航跡(上) [本と雑誌]


六つの航跡〈上〉 (創元SF文庫)

六つの航跡〈上〉 (創元SF文庫)

  • 作者: ムア・ラファティ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/10/11
  • メディア: 文庫



今月のSFノルマはムア・ラファティ。

ツィッターで作家さんから流れてきたので読んでみました。

恒星間旅行を続ける移民船の中で、六人のクローンが「再生」されて目覚める。

船の中には、「彼らの遺体」すなわちそれぞれの先代のクローンが、無残な姿となって漂っていた。

目覚めている乗組員は彼ら六人だけ。そして彼らには出航直前までの記憶しかなく、過去25年間に及ぶ航海の記憶が失われていた。

果たして惨劇の犯人は誰か。それぞれの正体は。

疑心暗鬼の中、それぞれがそれぞれに、過去に退治する。


宇宙船内という密室、記憶をなくした乗組員。

SFというよりも、嵐の館物の推理小説を思わせる恒星のお話です。

一方でクローンがある程度普通になり、死が一部克服された未来で、クローンや人はどういう考えを持つか、を、実に丹念にシミュレーションした、正統派のハードSFでもあります。

恐らく彼らのうちの誰かの手によって船のAIはクラッキングされており、また彼ら自身も、それぞれ記憶を失っているので、自分さえもが信じられない。疑心暗鬼ここに極まれりという恐怖。

彼らは恩赦と引き換えに乗り組んだ乗組員であり、全員が有罪判決を受けている罪人でもあります。誰が何をするか、まったくわからない。

いやはや、よくもまあここまで緊張感のある世界を構築したものです。

文体は異常に読みやすく、また内容も先が気になるのでページをめくる手に力が入りますね。

実にエキサイティングな本でした。下巻を読むのが楽しみですね。
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緑色遺伝子 [本と雑誌]

今月のSFノルマはピーター・ディキンスン。

先日の神田古本まつりで掘ってきた古いSFです。

世界で初めて肌が緑色の赤ちゃんが生まれ、センセーショナルな話題を巻き起こしたこの事件からしばらく。緑色人の人口は増え、当たり前になったころ、一人の天才数学者がこの緑色の原因を突き止めた。

とまあ降格と非常にエキサイティングな話のようですが、上述の、裏拍子に書かれた紹介とは裏腹に、割かし静かな中に描かれる物語です。

主人公のヒューマヤンはインド人。上記の秘密の手掛かりを膨大な数字のかかわりから見出した天才数学者ですが、本編でこの緑色遺伝子がいかなるも野であるかについてはほぼ触れられていません。

それよりも、彼の中で展開される数学的な手掛かりの連鎖と、人種差別に関する一つのシミュレーションが描かれているSFでした。

テーマだけ見ると退屈そうに思えますが、読んでみると案外にすらすら読み進められてしまう感じが意外でしたね。

読みやすい文体で、またテロ組織や誘拐事件、爆破事件など、とんでもないトラブルが脈絡なく起こる辺りは結構驚きます。

本編は主にヒューマヤンから見た彼の周りと、彼の思索で描かれるので、派手な事件のわりに物語は淡々と進みます。

物語の最後も、ん愛化が解決されるさまが描かれるわけではなく、彼が投じた一隻がどうなるか、試作を巡らすあたりで幕を閉じます。

SFというと派手な物語にあたりがちですが、こういう瞑想というか、哲学のような藩士も面白いものですね。

良い読書でした。



緑色遺伝子 (1979年) (サンリオSF文庫)

緑色遺伝子 (1979年) (サンリオSF文庫)

  • 作者: ピーター・ディキンスン
  • 出版社/メーカー: サンリオ
  • 発売日: 1979/06
  • メディア: 文庫



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ゲームウォーズ(下) [本と雑誌]


ゲームウォーズ(下) (SB文庫)

ゲームウォーズ(下) (SB文庫)

  • 作者: アーネスト・クライン
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2014/05/17
  • メディア: 文庫



今月のSFノルマは、先月に引き続きアーネスト・クライン。

まあ今月のと言いつつ、読むのが楽しみで先月末から読み始めていたりはしたのですが(笑)

ガンターとして大きく後れを取ったウェイドですが、他のガンター達もシクサーズに出し抜かれてしまいます。

仮想世界は危機に陥ります。リアルでも、ダイトウが実際に殺害されるなど、シクサーズの魔手は迫ってきていました。

そんなピンチの中、ウェイドは幸運と、そしてゲーマーとして、ガンターとして培ったものを武器に敢然と立ち向かい、やがて仮想世界を離れて、リアルで無謀な賭けを、たった一人で敢行するのです。

御多分に漏れず、最後は大団円で終わるのですが、その痛快さと、それまでに何度もひっくり返される状況に、ハラハラしながら読み進める羽目になりました(><)

やあもう1ページめくる先が全く予想できないんですから、ジェットコースター・ムービーを見せられている気分になりましたね。

大変エキサイティングで、面白い小説でした。これは逆に映画の方も見たくなるなあ。WOWOWでやってるときにでも眺めたいですね。

SFとしても、仮想世界の設定が実にリアリティがあってよいです。

なんやかやで、現実の世界でも仮想世界とかのITを作っているのはギーク達ですし、こういう未来はあって自然だと思いました。

面白かったです、よい読書でした。

さて来月は何を読もうかねえ(ストックを眺めつつ
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ゲームウォーズ(上) [本と雑誌]


ゲームウォーズ(上) (SB文庫)

ゲームウォーズ(上) (SB文庫)

  • 作者: アーネスト・クライン
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2014/05/17
  • メディア: 文庫



今月のSFノルマはアーネスト・クライン。

劇場映画「レディー・プレイヤー・ワン」の原作となった小説です。知人に勧められたので探して読んでみました。

いやあ、出版社の影響か、増刷されていないようなので上巻を探すのには苦労しましたな。

舞台は2045年の地球。

資源が枯渇し、人々は、かつての偉大なゲームプログラマーが生み出したヴァーチャルリアリティの世界に没頭しながら貧困にあえぎながら生きています。

主人公のウェイド・ワッツはそんな最底辺で生活するハイティーンの少年です。

ヴァーチャルの高校に通う傍ら、エッグハントと呼ばれる、先述のゲームプログラマーがゲーム世界に隠した財宝を探す日々を送っていました。

彼はオンラインの友人と交流しながら、やがて5年の間誰も見つけることができなかった「最初のカギ」を入手することに成功します。そこから彼の人生は、エキサイティングでスリリングなものに変貌していくのです。

この財宝を狙うのはゲーマーたちだけでなく、この時代の世界最大の大企業が、殺人もいとわず血眼で探しています。ウェイドは、命の危険を冒すことになるわけですが・・・

全編を通して、所謂ギーク的なゲーマー、サブカルチャーマニアの価値観が主観として語られるので、どこか現実とかけ離れた印象もありますが、ヴァーチャルと現実を行き来しながら語られる物語はなかなかに刺激的で面白いです。

非常に読みやすく、また世界もかなり緻密にデザインされているので面白い作品ですね。来月下巻を読むのが楽しみです。
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霧の国 [本と雑誌]


霧の国―チャレンジャー教授シリーズ (創元SF文庫)

霧の国―チャレンジャー教授シリーズ (創元SF文庫)

  • 作者: コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1971/09/10
  • メディア: 文庫



今月のSFノルマはコナン・ドイル。ドイル晩年の作品です。絶版となっています。

かの巨匠が、後年になって心霊主義に染まったという話は聞いておりますが、本作はそれが如実に表れた作品でありました。

ドイルの生み出したヒーロー、奇想天外ながらも頑迷な科学の徒であるチャレンジャー教授を背景として、主人公にして新聞記者のマローン氏と、チャレンジャー教授の娘イーニッド嬢が、マローンの取材を皮切りに様々な体験を通して、神霊の世界を冒険していく物語がつづられています。

作者の背景は知りつつ、読み終わるまで、神霊世界をチャレンジャー教授が快刀乱麻に切ってい捨てる話かと思っていたので、かの教授が最後に心霊の世界を認めることになる結末は、なかなかに意外でした。

物語としては面白く、上位の世界のとの語らいや、霊との交流など、想像もつかないような展開が続くので面白かったです。

SFを読んでいると、レンズ万シリーズをはじめとして、たいていの作品では、物質文明の上位世界として精神文明に行きつくので、この長編はその大いなる先駆けと言えるかもしれません。

読み返してみると、また違った感想が出そうな物語ですので、そのうちまた読み返してみようと思います。

良い読書でした。

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妖精物語からSFへ [本と雑誌]


妖精物語からSFへ (1978年) (サンリオSF文庫)

妖精物語からSFへ (1978年) (サンリオSF文庫)

  • 作者: ロジェ・カイヨワ
  • 出版社/メーカー: サンリオ
  • 発売日: 1978/10
  • メディア: 文庫



今月のSFノルマはロジェ・カイヨワ。

思想家として知られるこの人にSF周りの著作がるとは知りませんで、先日の神田古本まつりで偶然出会ったのを機に手に取ってみました。

内容としては物語としてのSFではないのは予想通りで、近代化以前の妖精物語から、近世の幻想小説、そして近代のSF小説までをカイヨワなりの視点で系統立てて分類するというものでした。

神話が不可思議ではない時代の妖精と、科学が世界を解き明かし始めた時代の妖精は、同じものでも側面が全く違うという話や、SFが現代におけるかつての妖精物語である点など、実に面白い視点での論説です。

二章では西洋y日本、中国における、夢に関する物語や奇跡の分類を述べ、三章ではお待ちかね、石が描く偶然の芸術に関して語られています。

あまりこの手の思索の著書を読む機会がなかったので色々と新鮮でした。ぼちぼち慣れ親しみつつあるSFに対する新たな視点を開かれたのは面白かったです。

なんとなく思っていることでも、具体的に言語化してみると、また違った認識になるものですねえ。

良い読書でした。いつかカイヨワの「石が書く」も入手したいですね。

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ドイル傑作集 ミステリー編 [本と雑誌]


ドイル傑作集 1 ミステリー編 (新潮文庫 (ト-3-11))

ドイル傑作集 1 ミステリー編 (新潮文庫 (ト-3-11))

  • 作者: コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1957/08/30
  • メディア: 文庫



読了ー


シャーロックホームズシリーズがあまりにも有名なコナン・ドイルですが、もちろんほかの著作もあり、むしろ外に一杯書いている作家であります。

チャレンジャー教授シリーズなど、SFも書いているので興味をもってほかの作品も読み始めたのですが、先日の神田古本まつりで短編集を見つけたので読んでみました。

主にミステリーの短編を集めた本書は、ホームズのような快刀乱麻に事件を解決するヒーローはいないものの、謎に満ちた不可思議な事件が、思わぬ経緯で真相が明らかになるという繕で面白かったです。

事件の大筋をまとめるのが、新聞に投稿される「著名な犯罪研究家」の推理投書なのですが、この語り口がどこかホームズを思わせ、なんだかんだでカメオ出演しているような雰囲気がありますね。

奥付を見ると、現在も重版を重ねている本のようなので、本屋でほかの編も見つけられるかもしれません。

探して引き続き読んでみようと思います。
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