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糸魚川翡翠拾い行脚・ゼロからの鉱物採集 #鉱物 [旅行記]

2017年3月22日から24日の2泊3日の旅程で、石好きになってからあこがれていた、糸魚川市に石拾いに行ってまいりました。

あれこれ計画考えていて、せっかくなので温泉も入りたいとJRに旅行プランを相談したら、一人で行けるような安価な宿はJRにはアテがなく、行くなら温泉宿に二人以上で、ということだったので、じゃあどうせいずれ連れて行くつもりだったからと母を連れて温泉旅行としゃれこみました。

なので当初は3日間ほぼ全部石拾いに充てるつもりでしたが、温泉浸かっていれば満足との母を初日に温泉宿に連れて行き、2日目に一人で石拾い。3日目は天気や時間をにらみながらワンチャンあるかなぐらいの緩めの日程で出かけてまいりました。

事前にネットやら何やらで集めた情報で、親不知海岸あたりの砂浜と、糸魚川駅から少し離れたひすい海岸・糸魚川海水浴場の砂浜で拾えるというあたりが分かったので、その辺を起点に行動範囲を考えました。

地図を見ると、親不知海岸には鉄道が通っており、ひすい海岸の方は糸魚川駅から歩いて30分程度のところらしいので、駅でレンタサイクルを借りれば問題ない行動範囲。なので糸魚川についてしまえばどちらの海岸もあまり苦労せずに行けるという見積もりを立てました。…まあ後述するように甘すぎたのですが(笑

そのあたりはまた後半に書いていきます。

ひすいは川を流れて海に運ばれるので、姫川の流域でも見つかるはずなのですが、川は国土交通省の敷地になるので基本拾うのはNGのはず、ですので参考程度にして、現地で拾えるかどうか地元の人に聞くのがいいかなあ。

ホテルは糸魚川駅から鉄道大糸線で一駅の姫川駅にほど近い、ホテル国富アネックス(http://itoigawa-onsen.com/)という温泉ホテルに決め、ちょうどホテルの裏側に姫川の河川敷があるので、少し散策ぐらいはできるだろうという計画を立てていました。


さて22日当日。現地は温泉とひすい以外何もないことが分かっていたので、あまり早い新幹線には乗りません。

8時40分発の北陸新幹線で、糸魚川駅は各駅レベルの電車しか止まらないのでのんびりした鉄道の旅。

2時間ほどで糸魚川の駅に着き、まずはすぐ近くにあるはずの海岸を見て事前の情報と食い違ってないかを確認しに、母を連れて散策がてらに海岸へ。

駅からすぐの海は堤防とテトラポッドで埋め尽くされた断崖になっており、降りることは無理でしたが、小さな展望台があったので海の眺めを楽しむべくよじよじと登ります。

IMGP5754.JPG

双眼鏡で見た感じ、ひすい海岸がありそうなエリアは何となく把握。親不知海岸はあまりよくわからず、まあなんとかなるかと展望台を降りて、駅前のお寿司屋さんでランチ。

さすがに港が近いだけあってお魚はおいしかったです。ガイドブックの類が新幹線の座席に配備されていた現地の小冊子ぐらいしかない土地なので評判のお店などはわかりませんでしたが、やみくもに知らない街を散策するのは僕も母も好きなので散歩を楽しみます。

宿のチェックインまで時間があるので、少し観光しましょうかということで、新幹線の小冊子で見つけた翡翠園の梅を見にタクシーでそちらへ向かいます。この時に一応もらっておくか程度の感じでタクシーの電話番号を得ていたことが、後ほど大きな意味を持つ、思わぬファインプレーでありました。

IMGP5763.JPG

翡翠園では少し離れた谷村美術館とやらも同じ運営団体ということで、両方共通の入場券で散策。

京都と違って比較的新しく作られた庭で、また規模もそれほど大きくはありませんでしたが、梅はまだまだ見ごろで花好きの僕と母は大分喜びました。

ばかでっかい翡翠が庭園内に飾られていたり、ちょっとした翡翠の展示スペースが地下にあったりしてそちらも楽しみつつ。

谷村美術館は、翡翠園からすぐとの話でしたが「田舎のすぐ近くはあてにならない」ということを感じるぐらいには離れておりまして、結構歩きました。

とはいえ、時期柄ほかに客もいなかったので、職員の方と色々ゆっくりおしゃべりを楽しみながら現地の情報を教えてもらったりしましたので、有意義な見学だったと思います。

さてタクシーで一度糸魚川の駅に戻り、駅に併設の翡翠王国館などの施設で軽く買い物などしながら大糸線の時刻表を確認しに行きます…そしてここまで気楽な物見遊山をしていた自分の認識を大きく改める現実に直面することになるのです(笑


時刻表で見る限り、大糸線の電車は良くて1時間に1本、おおむね2時間に1本という事実に青くなる俺様。


とはいえまだこの時は現実を認識しきれていなかったので、切符を買って母ともども土産物屋を見ながら電車を待つなど。

ようやくやってきた1両編成の、電車、というよりワンマン運転のバスな車両に、ぼちぼち現実を認識し始めます。

たどり着いた姫川の駅。駅とはなっていますが、屋根も何もないコンクリートの塊。むろん無人駅です。

「…ローカル線の現実とはこういうものか」

戦慄しながらも、歩いてすぐのホテルへ到着、チェックイン。

何はともあれ楽しみなのはお風呂です。このホテルには「ひすいの湯」という日帰り温泉施設が隣にあり(同じ会社の併設施設かと思っていたのですが、運営会社は別だそうです)そちらも楽しみ。

部屋に案内され…その人気のなさに戦慄しながらも、母は早速お風呂へ、僕は姫川の河川敷に降りられる場所を探しながらカメラ持ってしばし散歩に。

僕ら以外に客居ないんじゃないかというぐらいの気配でしたが、翌日には普通にお客さん来ていたので、水曜日という週の中日だから人が居なかったのかもしれません。

こちらのホテル、見た目はきれいですが古い建物のようで、天井のシミなどところどころ気になるところはありましたが、夜のご飯は良い材料に手間をかけて作ったことが感じられる良いもので、お魚をはじめ大変おいしく量も十分で食べきれないかと思うほどでした。

実際小食の母は食べきれなかったので、僕は毎晩1.5人前ぐらいを食べる羽目になりました(笑

ホテルの駐車場には温泉が湧きだしているところがディスプレイされているなど、雰囲気を盛り上げてくれます。

IMGP5816.JPG

周囲を散策した限り、周辺1~2km範囲には店舗はなく、山側に十五分ぐらい歩くとようやくセブンイレブンが見つかるというぐらいにまあ、本当に何もない場所でしたが、そのあたりは承知の上だったのであまり驚くほどではなく。酒やおやつの類はそれを見越して駅で買ってきましたし。

この日は河川敷に降りる道が見つかりませんが、翌日母と一緒に散策してるときにホテルの裏側に降りていくルートを見つけられたので、川に降りてしばし川遊びなどもできました。

とはいえ、タクシーの運ちゃんに聞いたところ、やはり予想通り河川敷での石拾いは違法とのことですので、散策と石探しはしてもいいでしょうが、拾うのはNGです。

先述の通り、夜のお食事はおいしく、お酒ははまたおいしく。

お風呂も、オーソドックスな大浴場と露天風呂でしたが湯質は肌に合ったので、腰や肩の凝りが和らぎました。今日あたりまで腰の痛みを意識しないで済んでいるので、よい温泉だと思います。

隣接の「ひすいの湯」は翌日行きましたが、こちらも都内によくあるスーパー銭湯な感じで、熱い湯、寝風呂、露天風呂、サウナ、泡風呂など一通りは揃っていて楽しめました。

そんな感じで夜は更け、就寝。翌日はいよいよ石拾いです。


翌日。


事前に調べた情報と、これまでに現地で収集した情報をもとに、ひすい海岸に行くか親不知海岸に行くかは大分悩みました。

ツィッターで呟いていたので、同じく石好きのフォローフォロワーさんからアドバイスなどもいただきつつ。

事前の情報では親不知海岸の方が翡翠拾える可能性は高そうでしたが、いろいろと難があり。

まず、繰り返しているように、こちらの鉄道はローカル線です。

これは事前の下調べが足りてなかったのですが、駅の時刻表を見れば一目瞭然で、親不知海岸の駅も1~2時間に1本ぐらいしか電車がない状況。スムーズに移動するにはタクシーになりますが、うっかり現地に行ってからタクシーが来てくれないような状況になるとホテルに戻れなくなって遭難する(大げさ)可能性が心配。

そうなると、自転車さえ借りられれば行動の自由が確保できるひすい海岸の方がまずは安全か、という判断に。なんせ初めての土地ですから、安全性を優先した方が良いだろうという判断になりました。

というわけで(このあたりから威力を発揮し始める、タクシー会社の電話番号)タクシーを呼んで糸魚川駅まで降りて行き、8時半に開く観光案内所でレンタサイクルを借りました。母はのんびりと温泉入ったり、後で聞いた話ではタクシーに「適当に観光案内して―」とのアバウトオーダーをして僕よりも広い範囲を探索して楽しんでいたとのことです。

ともあれ、どの程度の範囲を移動するのか、感覚がつかめていなかったので電動アシスト付きの自転車を借りて一路ひすい海岸へ。

こちらはようやく計画撮りで、海岸線を通る一本道で、迷うこともなく海岸につきました。

IMGP5852.JPG

国道を渡るには地下道を通るしかないので、自転車を置いて、いざ、海岸へ!

テトラポッドばっかり!(笑

IMGP5857.JPGIMGP5854.JPG

この辺大分想定外でしたが、海岸へ下りる階段と、そのあたりに小石が沢山転がった砂浜が続いているのが分かり、降りていきますが…


波高ぇっ!!


海超怖いです。

波は強いし、うっかり攫われたら生きて帰れないことは容易に想像できます。後で聞いた話ですが、実際年に何人も波にさらわれるそうですな。

かなりびびりながら、波との距離を意識しながら石拾い開始。ですがビビリなもので、なかなか拾う範囲を広げられませんでした。

幸いというかなんというか、地元の人で、朝の散歩代わりに石拾いに来ているじーちゃんが話しかけてくれまして、いろいろ教えていただく。

比較的安全に石を拾うには、波打ち際の濡れたところに入らないように注意すること、と教えていただきました。

大体想像していたことではありましたが、慣れている人に教えていただけたので少し安心してもう少し広い範囲を探します。


そして、どの石がどれだかわからねえ!


事前に調べた範囲で、翡翠は「白い石」「硬いので角ばっている」「緑の石は忘れろ」というあたりをキーポイントにして、またミネラルショーでしょっちゅう糸魚川翡翠の現物を眺めていたので多少は目が効くつもりでいたのですが、まあさっぱりわからない。これほど自分の記憶と眼力が頼りにならないとは。

ぶっちゃけ翡翠はそうそう見つかる物ではないことはわかっていて、一回体験してみたい、というだけの旅行ではあったのですが、好きな石である瑪瑙ぐらいは拾いたいと思っていましたが皆目わかりません。

さっきのじーちゃんに教えてもらって余裕が多少出てきたので、少しどれがどの石というのを教えてもらって探してみましたが、これはという石は見つからず。


2時間ほど探してみて、波が高くなってきたのと、体が冷え切って来たので、海岸での活動は切り上げて駅まで戻り、今度は自転車転がして駅の周辺を探索してみました。

事前に調べていた酒蔵に向かったのですが…

ここでどうしても、先日の大火災で焼け野原になった街並みだったエリアを通ることに。

「本当に何もなくなったんだなあ…」

それでもあちこちで槌の音が響いてきていたので、復興に向けての動きは始まっているようです。

早く元の営みが戻ると良いのですが。


その後、タクシーでホテルに戻り、部屋で母と落ち合ってあれこれその日のことを話し合うなど。

母によると、タクシー観光でひすい海岸と親不知海岸両方に行ったそうで、両方の様子を教えてくれました。聞いた話から、じゃあ明日親不知海岸ワンチャンあるかなあと頭の中で描きつつ。


翌日。


旅行最後の日です。

この日は石好きの聖地「フォッサマグナミュージアム」(http://www.city.itoigawa.lg.jp/fmm/)の見学の予定。

もし学芸員さんが在席してらっしゃれば、拾った石の鑑定というか、石について色々教えていただけるので、居てくださればラッキーという感じに。

僕は翡翠は拾えない想定で出かけていたので行き当たりばったりで出かけておりますが、もしガチで探すつもりであれば、事前に電話(もしかしたらメールでもいいかも。でも電話の方が確実です)で学芸員さんが在席している時間帯を聞いてから出かけるとよいでしょう。

朝風呂カマして温泉に別れを告げた後、ホテルをチェックアウトしてタクシーでミュージアムへ。

IMG_4041.JPG

受付で聞いてみたところ、幸いこの日は9時半過ぎぐらいに学芸員さんがいらっしゃるということで、僕が拾った石と、母がタクシーの運ちゃんが拾ってくれたという石を鑑定してもらうことに。

施設内を見学し終えると程よい時間になったので石を鑑定していただきました。

勿論翡翠はなかったのですが、瑪瑙もなく残念でした。でもかわいい形の石英はあり、他の石もいろいろ特徴を教えてもらって面白くお話させていただいたので良かったです。

ミュージアムの展示内容は素晴らしく。

数々の翡翠はもちろんのこと、地殻変動や大地の動き、変遷などを詳しく解説していて面白かったです。

翡翠の比重の重さを体験できる設備や、数々の化石。世界中からの鉱物標本など、石好きにとってはたまらない、充実の内容でした。

丁度先日出かけた大英自然史博物館展(http://tenkamutekinomuichi.blog.so-net.ne.jp/2017-03-19)の展示となんとなく比較してしまいましたが、遜色ない面白さで良かったです。

ミュージアムを後にし、隣接の長者ケ原考古館も見学していると、ちょうど糸魚川の駅に行くバスの時間となったので駅へ戻ります。…ようやく、公共交通機関を有効に活用できました(笑

お昼を済ませ、新幹線までまだ3時間ほど時間があったので、昨日母がやった得意技、タクシー運ちゃんへの適当観光オーダーで親不知方面へ。

親不知の駅などを通り抜け、親不知海岸と、「隣接のひすいふるさと館」(http://e-oyasirazu.com/index_shiru.html)へ。

世界一サイズの翡翠原石。

IMGP5901.JPG

親不知海岸の断崖絶壁に恐怖するなど。…これは自転車でトライしなくてよかったなあと心底思ったり。あれは運転慣れた人の車で行かないと普通に命を落としますな。

海岸では1時間ほどですが、石拾いも楽しめました。ツィッターでもらった情報では、こちらは護岸工事で海流が変わったのか、翡翠があまり拾えなくなったとの話ですが、実際のところどうなんでしょうか。

IMGP5905.JPGIMGP5906.JPG

写真の通り、こちらは砂浜も広くて範囲も大きかったので拾いやすいです。

小一時間ほど石拾いをして満足した後、そのままタクシーで駅に戻り、新幹線で東京へ戻りました。


やあ、いろいろと勉強になった旅でした。


温泉は気持ちよく。

石拾いに関しては、まあ初回だったこともあり、色々わかってなくて消化不良な面もありますが、十分楽しめました。

今回持って帰った石はこんな感じです。

IMG_4046.JPG

やっぱり石英がかわいいですね。

右下の4つはミュージアムの後に行った親不知海岸で拾った石なので未鑑定ですが、白くて黒い点々がある石は黒い部分がトルマリンだと、先述の石拾いじーさんに教えてもらった石です。

その隣の白い石はキラキラしてますが、ガラス的な光なので翡翠輝石の輝きじゃない感じ。瑪瑙だといいなあと思いますがまあ、石英でしょうね。

いわゆる姫川薬石と呼ばれる石英斑岩もせっかくなので拾ってきましたが、これは海岸に行けば10個に1個ぐらいのレベルで腐るほど転がっているので、やはりお金出して買う品物ではないですね。この石は特徴ある模様でわかりやすいので僕でも見分けがつきます。

翡翠の勾玉は、フォッサマグナミュージアムで小一時間じっくり選んで買った、糸魚川の翡翠です。

元々、翡翠拾えるとは思っていなかったので(勿論拾えることを期待はしていましたが)お土産にはこの聖地のミュージアムで翡翠を買って帰るつもりでした。

ミュージアムで勉強したのですが、翡翠とはもともと白いもので、翡翠輝石が集まってできた石の事だそうで。緑やラベンダー色、そして青や黒も実はあるそうなんですが、それらは鉄やチタンなどの不純物から発色するのだそうです。この辺はこれまでに勉強してきたスピネルやコランダムなどと同じなのですね。

なので白い部分がきれいで、色や模様に二つとない個性を持つこの子にしました。後日何かしら身に着ける形に仕立てようと思いますが、さてペンダントにするかブレスレットにするか、悩ましいところですね。楽しく悩もうと思います。

その他もろもろ。


個人的には石拾い目的でまた行きたいなと思います。観光地としては何度も訪れる気になる場所とは思えませんが、それでも温泉は良く効きますし、季節を選べば景色も楽しめると思います。

今回は時期が早かったですが、もう1週間と少しぐらい過ぎた時期なら桜も咲き、今回使った温泉宿なら、桜並木の借景を楽しみながら露天風呂としゃれこむことができるでしょう。


さて、ここから今回の旅行で実際に直面したことなどから、次回もし糸魚川に再び行くことがあれば、役に立つであろうことを、忘れないうちにまとめておこうと思います。

個人的なまとめレポートですが、もしこれから現地に翡翠拾い、石拾いに出かける方の参考にもなりましたら幸いです。


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その1・翡翠を拾おうと思うな・石拾い自体を楽しもう

 行く前から承知していたことですが、単に糸魚川の翡翠を手にしたいならば、ミネラルショーや御徒町などでお金出して買ってしまった方が、旅費をかけるより何倍も安いです。
 翡翠は勿論期待しつつ、それよりも石拾い全体を楽しむスタンスで行った方が、採集を楽しめると思います。
 糸魚川の海岸では翡翠以外にも、今回僕が見つけたかった瑪瑙や、金鉱石なども見つかりますし、石拾いのじーさんなどはガーネットやジャスパーなどもその日に拾っていて見せてくれました。ああいうのも楽しいです。

その2.移動手段の確保は抜かりなく

 先述の通り、地図上で鉄道が引いてあるからと言っても本数が絶望的に少ないので、公共交通機関はほぼあてにならないと考えて行動した方が良いです。
 ひすい海岸なら自転車で行けますが、親不知海岸の方は車必須になります。タクシー会社の電話番号を調べておくなどしていざという時に対応できるようにしておきましょう。
 とはいえ鉄道がないわけではないので、時刻表を事前に入念に把握しておき、計画的に移動するなどすれば、僕のような運転が絶望的なペーパードライバーは無理してレンタカーなどで渡来しなくても大丈夫だと思います。…親不知海岸の道はすんごい怖いからね。とても運転できると思えない。
 今回利用したタクシー会社さんでは「2時間観光コース」と称して六千円ぐらいであちこち連れて行ってくれるサービスがありまして、それで比較的安価で親不知海岸の石拾いの足を確保することができました。
 タクシー利用の際は、ドライバーさんに聞いてみてもいいでしょう。

その3.装備品はこんな感じで用意しよう

 基本的には手ぶらで問題ないですが、海岸に降りるので丈夫な長靴はあった方がいいかもしれません(今回はもっていこうと思っていたのですが、母を連れていく関係で荷物持ち担当になるので、かさばる長靴は持参しませんでした)
 また業務用の水を通さない丈夫な軍手など、あった方がいいかと。今回は気候が暖かかったので手が凍りそうになることはなく使いませんでしたが、あった方が安心かと。
 携帯用のスコップは、なくて大丈夫です。今回持っていきましたが、石探しは後述するように広い範囲を視野に入れて探す感じなので、ピンポイントで掘り起こすのは効率的には良くないです。とはいえ掘りながら探すのはこれはこれで楽しかったので、用意するかはお好みで。
 日本海の海は波が高く、迫力があり、非常に怖いです。可能であればライフジャケットを用意して、万一波にさらわれた際いも最低限の対応はできるようにしておくとよいでしょう。
 そういう意味でも、後述するように複数人で石拾いに来る方が安全と言えます。

その4.せっかく行くならワイワイと・みんなで石拾い

 一人で石拾いしてるのは、楽しくはあるのですが寂しいです(切実 あと怖いです(超切実
 できれば2~3人ぐらいのグループで、あーだこーだ言いながら探す方が絶対楽しいです。また複数人の方が、より広い範囲をカバーして探せますので色々見つかる可能性が高まるでしょう。
 可能であれば石に詳しい道連れが居ると心強いです。
 また先述のように、荒波にさらわれる危険があるため、複数人でお互いに気を配りながら探した方が安全性は高まりますし、心理的にも一人で恐怖に震えなくて済むので人は多い方が良いです。

その5.宿はネットでは見つからない

 今回苦労したのが宿探しでして、ネットの総合予約サイトやJRではなかなか見つかりませんでした。
 ですが実際に現地に行ってみると、駅前に結構な数のホテルや民宿があることが分かり、拍子抜けした覚えがあります。
 糸魚川市の観光協会(http://www.itoigawa-kanko.net/hotel/hotel/)には宿の電話番号が乗ってますので、ネット予約ではなくここで電話番号調べて予約した方が、安くて少人数でも泊まれる宿が見つかるんじゃないでしょうか。


ここまでは事前段階のまとめ。

ここから現地でのまとめです。


その6.自分の目利きは信じるな・"石拾いみほんセット"は買っておけ

 現地に行くと、宿や、たぶん駅の観光協会にもあったと思いますが、平たいプラスチックケースに入った、石拾いで拾える代表的な石の小さなサンプル(勿論翡翠のサンプルも入っています)が入ったセットがあるので買っておきましょう。一人に1個は必要ありません、グループで1個あれば充分です。
 実際に拾いに行くと、海岸には驚くほど多くの種類の石が転がっているので(糸魚川の石の種類の多さは世界有数レベルだそうです)探し始めてほどなく、自分が何を見ているのかすら、わからなくなります。
 そんなとき、実物として石の見本が手元にあると、それと比較してある程度の判断が付けられるので、より石拾いが楽しくなります。
 僕のように「石見本だあ?小学生向けだろそれ。俺様ミネラルショーでどれだけいろんな石の実物見てると思ってるんだハッハァ」などとバカにしていると砂浜に転がった天文学的な種類の石ころに目がくらくらして結局何も見分けがつかずに石にバカにされて終わる羽目に陥ります。
 ああもう、本当に買っておけばよかったなあ、あれ。重要性に気付いたのが最終日じゃあ、もう何もかも手遅れですよ(涙

その7・拾いたい石・翡翠などの特徴はしっかりと抑えておこう

 今回の旅行計画で、フォッサマグナミュージアムに先に行くか後に行くかは大分悩んだところでした。先に行って翡翠の特徴を学芸員さんに教えてもらったり、実際の翡翠をたくさん目にして、且つ先述の"石拾いみほんセット"を購入するなどして先に万全の態勢を整えるのは十分に有効と思います。
 例えば翡翠は白い翡翠輝石の集合なので、本来は白く、表面に雪の結晶のようなキラキラがある、などといった特徴は、今回学芸員さんに実物で教えてもらうまでは意識になかった特徴です。
 ミュージアムには、そのものずばり「ヒスイと出合うコツ」と題されたA4の紙が配布されておりますので、ぜひ入手して石拾いの参考にしたいところです。
 また、石の目利きができる人が同行していれば非常に心強いでしょう。
 初めて石拾いに来た場合は、現地に着いたらまずミュージアムに行って勉強してから石を探しに行って、最終日に帰る前、もう一度行って石の鑑定をお願いするぐらいの旅程でもいいかもしれません。

その8.ピンポイントではなくマクロ視点で・実際の石拾いは質より量

 海岸は広く、石も呆れるほど広範囲に敷き詰められています。
 そもそも、お目当ての石に出会える確率は非常に低いので、地面のどこかを注視しながら歩き回るよりかは、視界を広く持って、ゆっくり歩きながら広い範囲をカバーする探し方の方が、より多くの石を目に入れることができ、お目当ての石に出会う確率が大分上がってきます。
 石探しは、質より量で楽しみましょう。その方が思わぬ石に出会えたりするので、楽しいです。

その9.砂浜の濡れている部分から先は危険地帯

 石拾いのじー様に教えていただいた安全策です。
 海岸で濡れているところは波が来る可能性のあるところなので、基本的にはそちらに立ち入らないようにしましょう。
 またご存知のように、海には潮の満ち引きがあります。石拾いしている1~2時間程度で大きく潮位が変わることはないかもしれませんが、万一を考えて、波の高さや潮の高さには定期的に気を配りましょう。

その10.ひすい海岸か親不知海岸か・現地の人とのおしゃべりも楽しんで

 実際にひろってみて、それぞれには以下の特徴があると思いました。
 
 ・ひすい海岸
  交通の便は良い。糸魚川の駅から自転車で行ける距離。頑張れば歩いてでも行けるが、自転車の方が時間を無駄にしなくて済むだろう。
  上記の写真の通り、テトラポットに砂浜が占領されているので、拾える範囲はかなり少ない。
  加えて、狭い範囲のすぐ脇に日本海の荒波が迫ってくるので、一人だとかなり怖い

 ・親不知海岸
  交通の便は非常に悪い。近くに鉄道の無人駅はあるが本数が絶望的に少ない。ご利用は計画的に。
  上記の写真の通り、砂浜が広いので石を拾える範囲は広い。
  波打ち際まで距離があるので、一人でもだいぶ安心して石拾いができる

 これらを踏まえたうえで、計画を立てていくのがいいでしょう。
 僕は今回大分行き当たりばったりでいってきましたので、次回は気を付けようと思います(笑

 また先述したとおり、現地には石拾いをしている現地の人も結構いらっしゃいます。
 そういう方は慣れてらっしゃいますから、もしお話が出来たらいろいろ教えてもらうといいでしょう。
 とはいえ現地の人とは言え素人知識ですので、聞ける話は玉石混交と思っていた方が良いと思います。ただ身の安全を守るための注意点などは実情に即した内容であるので良く聞いておきましょう。

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太郎ちゃん(姓は浦島ではありません)

 十年以上ヒスイ拾いをやっていますが、私がヒスイ拾いを始めたころは行けば必ずと言ってよいほど拾えました
 地元の詳しい人に聞いたことですが「沖に大量のテトラポットを入れてから毎年拾える数が少なくなった」とのこと 

 まあヒスイがあちこちにゴロゴロ落ちて居れば価値も半減ですが、一日歩いても一つも拾えないと気持ちが萎えてしまいます
 私の経験でヒスイが拾えそうな時期とか条件とか参考になればと書き残していきますね

 まず、山奥から流れ出たヒスイが海に流れ込み、また何年か経って(何万年かも)海岸に戻ってくるわけですから

1.拾いに行く前に大きな波が来てだんだん小波になっていくよう  な時が拾える可能性が高いです
  時期とすれば冬でしょうね ただし気象情報とか海岸のモニ   ターでタイミングをチェックしたり まあこんな時間もヒスイ  拾いの一部だと思うと楽しいですが
  では他の季節は無理かと言うと否です 中波程度でも「引き   波」(砂や小砂利を沖に持って行くような)があるような時は  チャンスです
2.ヒスイは様々な色、形がありますから「見本」を持参すること  は良いことです 地元の方が拾ったヒスイを格安で譲ってもら  うと良いです 出来たら違うタイプを何個かポケットに入れて  おいて時々海岸に放ってみるのです 濡れているとき、乾いた  ときの違いも認識してみます 他の石と違うことを時々認識す  るのです
3.海岸の石を全部チェックすることは不可能です 見るべき石の  特徴を絞り込み なんとなくボーっと見るのです
  例えば白い石だけ見ようとか 角ばった石ばかり見るとか
4.ヒスイの特徴を拾うときの武器にすることです
  比重が高いから 比較的黒い(黒い石の方が比重が高い傾向)  グループが固まる場所を重点に
  黒い石ばかりの場所に一つだけ白い石が・なんてときヒスイの  可能性が大きいです
  運よく一つ拾えたらその周辺をしつこく探します
  モース硬度がおおよそ7と硬いですから 角ばった石を重点的  に そして角の所が白くざらざらしていない
  表面もざらざらしていなくてどちらかと言えばヌルっとしてい  る
  濡れているとわかりにくいですが手に持って乾いた後も白っぽ  く粉っぽくならない そして日に当てるとヒスイ特有の決勝が  (味の素のような)見えます

 数え上げればきりがありませんが、大切なのは粘りと根性です
 成果は根気の良さと拾いに行く回数ですね


by 太郎ちゃん(姓は浦島ではありません) (2017-07-14 13:45) 

天下無敵の無一文

>太郎ちゃんさん
長っ!(笑
いえ、書き込みありがとうございます。さすがにベテランさんなだけあって参考になりますね。
特に黒い石が目印になる、というのは魅力的な話です。全体的俯瞰的に見る、というのはこの間行ったときに学んできましたが、その中でも目印的なものがざっくりとでもあれば探しやすくなりますし。

どうもありがとうございます(^^)
ぜひまた糸魚川には遊びに行きたいと考えているので、その時に実践してみます
by 天下無敵の無一文 (2017-07-14 17:47) 

太郎ちゃん

長くてゴメン
比重が3以上で嵩のわりに重いことを頭において探し方を考える。
って、これ以外にも方法があります。
荒波で、波と一緒に石が飛ばされてくる時があるけど、重い石はけっこう遠くまで飛んできます。
波が収まった後、水際ばかりでなく少し離れた場所に落ちていることもありますね。
それと川で探すときは石が盛り上がっているような場所にはほとんどありません。
川底とか、カーブしていて大きな岩の上流側とか、重い石は流れにくくて底に留まることが多いです。

by 太郎ちゃん (2017-07-15 11:47) 

天下無敵の無一文

>太郎さん
いえいえ、大変興味深く読ませていただきました。
石好きにはなりましたがまだまだ経験も知識も足りないので、先人のお話はありがたいです。

追加のお話有難うございます。遠くまで飛ぶ、かあ。
波打ち際の方があるのかなあとなんとなく思っていた想像を訂正しつつ。

次に行くときは、何か面白い石を拾いたいですね(^^
by 天下無敵の無一文 (2017-07-15 16:39) 

太郎ちゃん

その「何か面白い石を拾いたい・・・」っての大切ですね
私もその「面白い石」から始めました
海岸にたくさん落ちている石って、大した石じゃあないよな!一日探しても絶対拾えないような「珍しい石」拾ったらフォッサマグナミュージアムに持って行って鑑定してもらおうと・・・4回目に行ったとき「変な石」拾って鑑定してもらったらメノウだったり(笑)
ある時急にヒスイが拾えるようになってからさらに自分なりの理論を元に、他の人が拾えないような(拾わない)ヒスイを拾ったり、時には比重を現場で測るために秤(はかり)を持参したり、色々やって目を肥やしました
頑張ってね!
by 太郎ちゃん (2017-07-17 20:46) 

天下無敵の無一文

がんばりますー(^^
by 天下無敵の無一文 (2017-07-17 20:58) 

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